院長先生!将来のために、スキルアップしていきたいと思っています。何かアドバイスはありますか?
いまから立派です、良い心構えですね。
では、第1領域、第2領域という言葉があります。
仕事においてやりすぎず、やらなさすぎず、自分のバランスを取る事は大事ですが、この言葉はとても役に立ちます。
第1領域とは、重要かつ緊急な業務
第2領域とは、重要だが緊急ではない業務
新人の間は、分からないことが多く、日々指示されるままのお仕事が多いです。
しかし、半年から1年位で徐々に仕事に慣れ、ある程度のお仕事をこなすことができます。
このブログでは生活する上で、毎日こなさなくてはいけない業務のことを、第1領域とします。
そして第2領域と言われるお仕事をどのように意識するかがカギになってきます。
では、第1領域、第2領域の例を見てみましょう。
第1領域(重要かつ緊急な業務)のある例3つ
①業務の引き継ぎ、前任者からの業務内容や手順の説明を受けること。
②新しいプロジェクトの締切準備、締切が迫っているプロジェクトに関する資料作成やデータ収集。
③顧客からの緊急な問い合わせ対応、顧客からの重要な問い合わせに迅速に対応すること、とあります。
歯科衛生士さんの第1
領域なら、、
まずは朝の用意
滅菌
患者さんの対応
口腔衛生指導
スケーリング
SRP
介助業務
受付
などなど日々の業務が該当します。
第2領域(重要だが緊急ではない業務)のある例3つ
①スキル向上のための研修参加、自身の業務に関連する研修やセミナーに参加すること。
②業務マニュアルの作成や改善、業務の効率化や標準化のためにマニュアルを見直すこと。
③チームメンバーとの定期的なコミュニケーション、チーム内での情報共有やフィードバックのための定期的なミーティング。
歯医者さんでの第2領域なら、、
院内の専門本を読む
それを少しでもよいので実践してみる
体調整えるために、定期的に運動する
衛生士、助手、栄養士などの業務スタッフのマニュアルを作る見直す
学会に参加してみる
研修セミナーや資格を取る、
日常英会話などの勉強する
などでしょうか。
どれも将来のスキルアップにつながる大事なことではないでしょうか。
結論
第1領域は即時対応が求められるが、第2領域は長期的な成功にとても重要になります。
新人の時から、いきなり第2領域の内容ができるわけではありません。
しかし、毎日少しずつでも意識することで、将来のスキルアップにつながることは間違いないかと思います。
日ごろのお仕事に集中する事はもちろんですが、プラスこれをやることができた!!のように、第2領域のお仕事ができると良いですよね。
院長先生、露髄が怖いです!虫歯をどこまで削れば良いのでしょうか?
A)象牙質の柔らかい感染歯質は全て取り除きましょう。(今回は象牙質にまで達する虫歯で歯髄と交通していないケースをご説明いたします)
象牙質は虫歯に感染すると、変色し、柔らかくなります。一方で、外側を覆っているエナメルは柔らかくはなりません。そのために、外側が硬いが内側は感染して柔らかいことが多いです。
雪国のカマクラみたいなイメージです(カマクラの中は意外と暖かく快適ですよね)
感染象牙質は柔らかい場合が多く、タービンでも5倍速でも、容易に削ることができます。
しかし、トルクがある切削器具だとどこまででも削れるので、深い虫歯の場合、歯髄の髄角が見えてしまう、すなわち露髄を引き起こす場合があります。
ではどこまで削ればいいのでしょうか?
柔らかい変色してる部分を、ある程度取り除いた後には、私はエキスカベーターを使用することをお勧めしています。
ひまわり歯科ではマイクロスコープ用の小さなマイクロエキスカベーターが用意してあります。

エスカベーターにて慎重に感染象牙質を取り除くと、やがて硬い層に当たることがあります。(歯髄に交通していないケース)
硬い層が出てきたら、その層を慎重に温存しながら、残りの柔らかい層を、できる限り取り除きます。
私はう蝕除去をする際は、この硬さを一番の参考にしております。
経験の浅いうちはこれを繰り返すことで、どのあたりまで歯質を取り除くべきかが身に付いてきます。
そして、デンタルエックス線写真を用いて、どの部分に髄角が出ているのかを予想します。そうすれば、おのずと相当部位を削る時は注意することができます。
また、う蝕検知液を使用する場合もあります。
20年前、私の学生時代は濃染部を削合すると習いました。そして、下記のう蝕第一層の先駆菌層相当までを除去するとありました。
(第一層)
多菌層
寡菌層
先駆菌層
←ここまでできる限り取り除く
(第二層)
混濁層
透明層
生活反応層
このデンタル写真の撮影や、う蝕検知液は少々手間がかかります。しかし、経験の浅いうちは、出来る限りトライしてください、様々な情報が得られます。
様々な情報から、予想がつきます。
その後、蓄積した経験に頼っていけば良いのです。
残した象牙質は固いのですが、そこは非常に歯髄に近いところになりますので、覆とう材をライニングして、補綴処置の準備に入ることになります。
まとめますと、原点に戻り(アナログではあるが
)歯髄に近いところはエキスかベーターを積極的に使用する。
デンタルエックス線写真や、う蝕検知液をスキルが浅いうちは積極的に使用する。
これにより、、、
無駄な露髄を防ぐ。
エキスカだと切削熱が少なく、術後歯髄充血を防ぎ、術後疼痛が少ない。
切削しすぎないので、象牙質が残せる、結果しみるといった症状が出にくい。
以上が私の術式の一つになります、まだまだお伝えしたいポイントやテクニックなどはありますが、今回はこれぐらいにしたいと思います。
色々なご意見があると思いますが、ご理解下さい。
皆さんのカリエス処置が、より一層、精度が高まることをお祈りいたします!
院長先生、オススメの職場を教えて下さい!職場はどのように探せば良いでしょうか?
オススメの職場、、難しい、、
みなさん、求めることが違うので難しいはずです。
みなさんは、頑張って国家資格を取得しましたよね。その資格を、将来自分のものにできる職場かどうかがポイントになってくるかと思います。
では、どのように自分に合う職場探しを進めていけば良いのでしょうか?
自分に合う職場を探すのってほんとに難しいと思います。
まずは見学のアポイントを取り、サイトで見た職場の雰囲気を確かめに行きましょう。
見学場所では、受付やスタッフさんに笑顔で挨拶をしてみましょう。
受付さんは、あなたが見学に来ることを把握しているはずです。
そして院長先生や衛生士さんだけでなく、様々なスタッフさんと話ができると良いですよね、募集のサイトでは分からない細かな雰囲気がわかるかと思います。
もちろん履歴書も持って、私はこのような人間です!!と院長先生にお見せすることも大事です。
クリニック側もどんな方が来てくれるんだろう、どんな方と一緒に働けるのかな、と楽しみにしています。
まずは色んな方とお話しできる時間が確保されていると良いですよね。
そして、面接や面談のアポイントもとっていただけるなら、待遇面のお話も聞いて良いかと思います。
社会保険に入らせてもらえるのか、残業があるのか、また残業代が出るのか、お休みの取り方はどのような感じなのか、賞与はどれぐらい出るのか、昇給はあるのか、規則や決まりルールなどはあるのか、その辺が気になるところではないでしょうか。
一つ一つ確かめて、構わないと思います。
お給料のことも遠慮なく聞いて良いと思います、お金はとても大事なことですから。
またそれ以外にも、教育体制が整っているのか、準備がされているのかも大事ですよね。
どんなことを勉強させていただけるのか、資料を見せてくださいと、お話ししても構わないと思います。
また、先輩衛生士さん、先輩ドクターが何人いるのか、いないのか、とても重要になります。
先輩の衛生士さんが産休に入るので、その代わりに新人の衛生士さんを募集している、常勤の衛生士さんが退職されるので、新しい新人衛生士さんを募集する、よくある話です。
もし、先輩の衛生士さん、ドクターがいない場合、自ら全てを勉強して、仕事に当たらなくてはなりません。
私は新卒なら3年間は先輩衛生士さん、もしくは先輩ドクターが在籍する環境を選択した方が良いと思います。
どのような職業であれ、一定の基本、基礎を覚えることが大事で、その後はじめて自分のやりたい方向へ進むことができると思います。
本来自分が持つべき基礎がないと、そこで迷うことになり、遠回りになることがあります。
しかし、職場の人が多ければ良いと言うわけではありません。少人数でしっかりと見てもらえるところもあるでしょう。
それらのことを自分で判断しなくてはいけません、難しいですよね。
見学は、複数ヶ所行くと良いでしょう。
クリニックの良いところ悪いところや、違いが徐々に分かってくるはずです。
これらの事は私の個人の意見です。
少しでも皆さんの職場探しの参考になれば幸いです。
皆さんにとってベストな職場が見つかりますよう、お祈りしてます!
職場になじめないです!お局さんがいてどうしたらいいのか悩んでいます。でも就職活動をまたやるのもシンドイです。先生どう思いますか?
A)職場あるある質問ですよね(笑)
正解はありません。私はそのまま残るのも、退職するのもプラスになると思います。
ちなみにSさんは就職して何年目でしょうか?
もし、1年未満であれば、職場に慣れていない、システムもまだ分かっていないことも多いかもしれませんよね。
そして、クリニックのリズムを乱さないためにも、年長者がいろいろと指導をすると言う事はよくあります。
最近のクリニックだと、年長者があからさまに横柄な態度で、部下に接すると言う職場は少ないように思えます。
しかし、もしかするとSさんの上司の言い方が適切では無いのかもしれません。
また、受け取る側が指導ではなく、文句や小言として捉えている事もあります。
どうしてもツラい、頑張れそうにない時以外は、まずは謙虚に自分の行動パターンを見直してみてはいかがでしょうか。
厳しいようですが、謙虚なくして成功するパターンはあまりありません。
挨拶はできているかな?
いちど習った事はメモしているかな?
報告、連絡、相談はできていますか?もしくは取り組もうとしているかな?
クリニックのルールは少しは理解できているかな?
などなど、、
私はどのような職場であれ、良いところ、悪いところそれぞれあると思うのですが、それも含めてすべて経験してほしいと思います
いますぐに退職する事は簡単です。
また、今の日本だと人手が足りないので、どこにでも再就職をすることができると思います。
しかし、せっかく取得したライセンスを将来にわたって自分のものにするためには、まずは3年間は同じところで努めていただきたく思います。
石の上にも3年と言います。
このことわざが現代にまで残っているには理由があり、それは3年を頑張れば、プラスになることの方が多いと言うことではないでしょうか。
加えて、皆さんは学ぶと言う準備期間を得て、晴れてライセンスを持ち、働く社会の中に出ることになりました。
怖い上司がいて、つまずくことはほとんどの人が経験する事です。
忘れないで欲しいのは、いま働いている人達みんながそのスタートラインを経験していると言うことなのです。
みんなが経験していることですから、必ずや乗り越えることができるはずです。

しかし、もし体調崩したり、どうしても辛かったり、耐えられない時は退職やお休みしても全く問題はありません。
そちらの方が近道になることもあるし、人生いくらでも再スタートが可能です。
急がば回れとも言います。
ましてや就職が全てではないし、就職は人生の単なる通過点なはずです。
私は目的と目標の違いをよく話します。
例えばより良い医療人生を歩むこと、これが目的です。
そのための目標が、就職先で経験を積むこと、しかしこれは単なる通過点なのです。
自分なりに頑張ったんだけど、これは難しいと思ったら退職しても問題はないです、むしろ一つの経験として人生に蓄積されていくのではないかと思います。
院長先生!暗くて根管口がよく見えません(歯石がみえません)どうすれば見えますか?
A)見える環境を作りましょう。
まずルーペをつけましょう。ライト付き3倍以上を強くオススメしますます。
最初はできる限り直視できるようにすることが大事です。
ポジショニングやミラーテクニックなど、学ぶ事は色々ありますが、まずは現状で見えるようにする事を優先しましょう。
私は、学生時に根管治療は盲目的治療の一つだと教わりました。
しかし、根幹口まではライト付きルーペで確認できるのです。盲目的、感覚的な治療はマイスター要素があり、何年もかけ経験を積む必要があります。
見える事で、次のステップがあります。
レントゲンも、硬い組織内が確認できます、CTはさらに立体的に見えて正確な診断ができますよね。
見える環境を整えるということは、治療の質や診断だけでなく自身のモチベーションアップにきっとつながるでしょう。

ルーペの種類は?
ルーペはciメディカル、日本歯科商社のものが比較的安価です。ライト合わせて10万以内で、技術力診断力のみならずモチベーションも上がるなら安いものです。
百聞は一見にしかず、まずは試してみましょう。
ルーペ初心者はCIメディカルのクリアビューTTLルーペがお勧めです。専用のライトが装着でき、軽く、馴染みやすく、ピントが合いやすいと評判です。現在、ひまわり歯科には10人弱の衛生士がおりますが、ほぼ全員このCIメディカルのルーペを装着しております。
CIメディカルは東京、大阪にショールームを備えており、自由に試す事ができます。
また歯科メーカーにルーペの種類を直接尋ねてみるのも方法の一つです。
しかし購入時は歯科ディーラーにて購入しましょう、メンテナンス時に何かと面倒をみてくれます。


ルーペの使い方は?
最初は、ルーペを使う時間を増やして慣れていくことから始めましょう。
重くてわずらわしいルーペもありますが、初日は3時間、翌日は4時間と徐々に増やせば良いのです。
頑張って1ヵ月ほどつけていくとルーペなしでは仕事ができない自分がいます。
最初は慣れないのでループを外しがちですが、頭につけてない状態でも首から下げて常にその重さになれるようにしましょう。しかし、上記で紹介した2つは比較的安価でなおかつ軽量です。
ルーペ使用時の注意点は?
ルーペを使うと、どうしても視野が狭くなるため、周りの軟組織が視野に入らないケースがあります。そのためにあらかじめ軟組織を傷つけないよう工夫が必要です。

ラバーダムができれば良いのですが、それ以外にもロールワッテによる簡易防湿などで、組織を傷つけないようにすることが大切です。

院長のつぶやき
私がドクターになった20年ほど前にガリレアンルーペというものが某歯科ディーラーより販売されました。
それを手にした先生が、むっちゃみえる!!と興奮気味に話されていたのを覚えております。
当時値段も30万以上で滅菌できるタイプはとても重いものでした。
それから20年経った今、ずいぶんと手が出しやすくなったと思います。
通販系のコストダウンしたものが出回ったことから影響を受けていると思うのですが、最近はホントに安く手に入り、良い時代になったと感じます。
それでもライト付きとなるとやはり10万近くのお値段になってしまいます。
しかし、若いうちにルーペやマイクロスコープに触れる事は将来の糧になるはずです。
できれば院長先生は若手の先生、衛生士さんが興味があるなら半額を補助したり、何か援助をして所有できる状況をぜひ後押ししていただきたく思います。
将来ルーペはさらに軽くて丈夫で見やすいものになると思うのですが、眼精疲労や肩周りの疲労が焦点になると思います。
姿勢を変えずに見ることができる偏光ルーペなどが、これからは主流になるのではないかと私自身は考えております。
高価で専門的で一部の卓越した人間にしか扱えない高度な機械や器具ではなく、誰もが受け入れやすい簡単に使えるルーペのような器具こそがホントに良いものと言えるのではないかと私は思います。